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2014-02-06から1日間の記事一覧

農水省管轄のJAS法による品質表示の観点

厚生省、農水省は、表示問題については1996年の当初からモンサント社などの企業側と全く同じ姿勢をとってきた。すなわち国会の答弁や審議会、公聴会、あるいは各地でのシンポジウムなどでも、行政側の担当者は遺伝子組み換え食品では「実質的同等性が証明さ…

安全性の検証、規格基準の確認、適正表示の認知

輸入検疫とともに重要なのは、我が国では事実上輸入品に限定されている遺伝子組み換え食品の市場での監視である。当面は農水省が管轄するJAS法での品質管理のための表示が正確に行われているかどうかが問題になるが、さらに今回の厚生省管轄の安全性の検証が…

モニタリング検査:国立医薬品食品衛生研究所

厚労省は国立医薬品食品衛生研究所の指導のもとに横浜・神戸検疫所輸入食品検疫検査センターで、PCR法による、輸入時のモニタリング検査を実施しており、これまでに次のような範囲で検知可能であるとしている。 ①日本で安全性を確認しているものは検知可…

規格基準に適合しない場合の処置

コーデックス委員会(国際食品規格委員会)やWTO協定の場で、今回我が国が安全性の確認の法的義務化案を採用したことについての理解を得ることが必要になる。特に生産国である米国やカナダなどから輸入障壁であるとの非難を受けることが予想されるが、輸…

『安全性評価指針』:審査内容を文書化

今後、遺伝子組み換え作物・食品の輸入が激増することが予想されているが、現状でも適切でないことが憂慮されている検疫所の施設、人員、技術の水準で、これらの義務的認証にかかわる新規な検疫作業が完全に実施可能であるといえるのだろうか。さらに、PC…

除草剤耐性ダイスGMOaと害虫抵抗性ダイズGMObはいずれも同種

生物多様性条約・締結国会議において、遺伝子組み換え生物は輸入国の許可がなければ相手国に持ち込めない、取引が規制されることが決定されたが、後代・交配種を相手国で作成すれば、どのような種類のものであっても問題がないことになる。同種間交配である…

生態学的な影響についての審査

近々審査の対象となることが予定されている高ラウリン酸含有ダイズやアミノ酸バランス調整米なども、以上の(3)項の1)にさえも抵触しないというようなあいまいな解釈が行われることが危惧される。 また、組み込まれる「遺伝子の由来、性質などが明らかであ…

審査する側の主観的、恣意的な解釈やあいまいな判定

パズタイ博士の動物実験はイギリスの医学雑誌『ランセット』にも発表されているが、研究発表では110日までのレクチン発現ジャガイモの動物投与実験で、脳を含む器官のいくつか、あるいはほとんどで重量が低下した。また短期間(10日)の実験で、肝臓の機能低…

発癌性、特殊毒性試験の成績関連の資料

従来のガイドライン審査よりも今回の法的審査が内容的にも厳格であり、消費者の要請にかなうものでなければ無意味である。審査内容、審査水準が同様であるというのなら、従来のガイドラインでの届け出という事務処理を正確にしさえすればよい、ということに…

報告書の「安全性審査の考え方」

「安全性評価指針および製造指針の考え方には、現時点で変更を加えるべき点はないことから、これを基本的に変えることなく法的義務化することが適当であること。これまでに安全性評価の審議をしてきた過程で得られた蓄積をもとに、安全性評価の具体的な基準…

再現性試験などを国の研究所などで実施

今回の、第7条の一部改正にもとづいた規格基準の設定による安全性審査の法的義務化案では、次のような事項で問題点が残されている。 1)科学技術庁、農水省の開発、栽培時点でのガイドラインにもとづく審査、認証もまた早急に法的義務化のシステムに変更され…

特別部会報告の評価と問題点

1996年以来今日まで、遺伝子組み換え食品の安全性の認証がガイドラインによって行われてきたことには基本的に問題があり、食品添加物などと同様なポジティブリストの方式、すなわち食品衛生法による規制方式を採用すべきであることは、一貫して指摘されてき…

法的義務化に伴って審査基準は変わるのか

この問題は本来、食品衛生調査会で論議される重要で最も注目される問題点となるべきものであろう。しかし厚生省は、イ考え方は従来と基本的に変わらないのではないか」、現行の「安全性評価指針」を基礎に、現在行われている審査内容を文書化するものであり、…

食品衛生調査会のバイオテクノロジー特別部会

厚生省(現、厚労省)は根強い国民、消費者側のガイドライン制に対する批判を受けて、1999年12月14日になって、食品衛生調査会のバイオテクノロジー特別部会に、「遺伝子組み換え食品の安全性の確認の義務化について」諮問することになった。 (1)諮問の趣旨 …

天然添加物:ガイドラインによる認証

天然添加物は、今日では合成添加物と同様に食品添加物として格付けされている。認可にあたって食品衛生法にもとづくポジティブリスト・システムに即して審査をうけて、初めて厚生大臣によって認可されることになっている。 ところが、他方でネガティブリスト…

新規開発食品添加物の申請について:ポジティブリスト・システム

1規格、基準の設定2分析法の確立3公定書への記載4表示の義務づけ 1急性、亜急性、慢性毒性資料2発癌性、特殊毒性などの資料3第三者研究機関の資料 企業、開発者は国に対して新規開発食品添加物の使用のための認可を得るために申請しなければならない。国…

第三者研究機関の研究資料を必要としない

遺伝子組み換え食品の食品としての安全性の審査と認証は厚労省が定めたガイドラインによって行われてきた。このガイドラインの特徴は申請企業にとっては非常に有利なしくみになっていた。もちろん、食品衛生法にもとづいた法的な規制ではなかった。したがっ…

第三者機関のチェックが効きにくい既存のガイドラインシステム

我が国の遺伝子組み換え食品に関する既存の公的な審査や認証は、科学技術庁、農水省の管理下に、開発、栽培、食品の各段階においてそれぞれ実施されてきた。しかし、これは食品添加物や農薬などの場合のように法的な根拠にもとづく規格、基準を設定し、規制…

遺伝子資源の重要性

知的所有権は企業に与えられた開発先行の権利であり、十分に尊重されなければならない。しかし、その特許をもつ商品を利用する消費者にも消費者の権利が認められている。それは安全である権利であり、知る権利であり、選択する権利である。生存、生活権を意…

遺伝子の知的所有権について

遺伝子そのものに知的所有権を認めることには批判的な見解が多いが、遺伝子の組み込みに関する技術的な方法が特許の対象となることには異論がない。遺伝子組み換えの技術開発を先行した米国の企業は、組み換え技術自体についての大方の方法に関する特許権を…

生命体を特許対象にすることに関して

工業的な知的所有権とは、科学的な原理、原則を応用して新規の技術を開発した場合に国家が開発者に対して与える、その特定技術を所有することについての権利である。第三者が、この技術を利用する場合には一定の権利使用の代価を支払うことが義務づけられて…

臓器移植:道徳と倫理を優先させる

蛍の遺伝子を組み込むと、たばこの葉が蛍光を発するようになるという。動物、植物、微生物、ウイルスというような種の区分には、それ自体意味があると考えるべきではないか。その区分を人が任意に変更することは、さまざまな自然科学的、社会科学的な問題を…

生命を操る上での基本的な問題

今日の科学は、もとより生命を生み出すことには成功していない。しかし、生命の形質を大幅に変革することができるようになった。 遺伝子を操作することによって、種の壁を越えた新生物を誕生させて、人の利便のために奉仕させるという目的を追求することが可…

男女(雌雄)の存在を無意味にする遺伝子工学

ウイルムート博士のクローン羊の誕生が科学的に重要であるという真の理由が、雄性の関与が一切ない状態で、すなわち雌性の領域だけで哺乳動物の次の世代がつくれたという点にあることは周知されているが、この事実は生命倫理の点でも大きな問題を提起してい…

遺伝子診断や遺伝子治療がもたらすもの

医療分野での遺伝子工学の進歩も目覚ましいものがある。人の健康、素質、性格、知能、行動までも支配する遺伝子が突き止められようとしている。すべての人の遺伝子を私企業の特許権の対象にするべきであるという児解もある。そして、現に人の95%を超える遺…

獣人を作るための特許出願

臓器移植が大きな社会的な課題になっているが、移殖推進側にとって、人固有の拒絶反応の抑制と臓器提供者の不足が最後の問題点になっている。これは法的、行政的な体制整備に手間取っている我が国ばかりでなく、全世界的な課題といえるが、この2つの問題点を…

遺伝子工学のクローン技術について

遺伝子工学が、人類にもたらす効用について述べられることが多いことは理解できる。しかしそれ以前に、この画期的な技術を生命倫理の側面から考察することが必要である。何であれ、科学的であればよいというわけではない。たとえば、科学的に効率的に人を殺…

有害なことを示すデータは一切ありません。だからこそ表示され、販売されるのです

遺伝子組み換え技術が開発されてからの年数は、まだ十分であるとはいえない。分子遺伝学的な研究も、なお過渡的な段階にある。この程度の状況で開発を先行して失敗した経験は多々ある。そして、いつの場合でも企業側は「危険、有害であるということを示す科…

動物飼育、投与実験、生態系影響実験などの問題研究報告

一般に遺伝子の体内取り込みが問題にされているのは、ここでいうような荒唐無稽な観点からではなくて、たとえば、抗生物質耐性遺伝子をマーカーとして組み込んである遺伝子組み換え作物が環境に開放され、生体内に摂食された場合に、この遺伝子部分が交差耐…

安全性確認試験データの作製者側の問題

遺伝子操作技術はまだ完成されたものではない。遺伝子操作技術の背景にある、たとえば、理論的な未解明部分の存在を軽視してはならない。研究開発の主体者である私企業の営利的な先行志向性にも問題がある。特許制度による資料、データの囲い込みにも危惧な…