医薬翻訳サービス

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2014-03-31から1日間の記事一覧

薬剤疫学:医薬品の適正使用に役立てるもの

疫学とは肺ガンと喫煙の関連などのように、集団内での健康に関するできごとを観察し、その知見を対策に応用する学問である。この疫学を薬物療法に応用しようというのが「薬剤疫学」だ。 薬剤疫学を簡潔に定義すると、「人間の集団内で起きた有害なできごとと…

GCPとは被験者の人権保護を目的とした臨床試験実施基準

新薬を開発するために避けて通れないのが、ヒトでの臨床試験です。臨床試験は、動物試験(animal testing)で安全性の予測が確認されているとはいうものの、未知の物質(unknown substance)を初めてヒトに使うのだから、ある程度のリスクもともないます。 そこ…

添付文書は薬の情報誌

薬には、成分や効能を書いた説明書がついている。昔はこれを能書といったが、この言葉には「能書をならべる」といったようにあまりよい響きがない。事実、昔は効能ばかりが書いてあって、不利になることはあまり書かれていなかった。 現代の能書、つまり「添…

局方品について

「局方品」とは「日本薬局方」に収載されている医薬品をいう。では薬局方とはなんだろうか。 一八八〇(明治一三)年、当時国内の治安、公衆衛生などのすべてを取り仕切っていた内務卿(その後の内務大臣)松方正義によって内閣に提出された書類が、日本薬局…

新薬の薬価はどのように決まるのか? 類似薬効比較方式

臨床試験が終わり、薬として使えるめどが立つと、メーカーは薬の製造販売承認を厚生労働省に申請する。厳重な審査を経て承認が得られると、単なる化学物質が初めて薬として認められたことになる。だがこれでお終い、万々歳というわけにはいかない。薬価の決…

医薬品医療機器総合機構とは何か

一九八〇(昭和五五)年に「医薬品副作用被害救済基金」がスタートした。薬の副作用で被害を被った患者を救済することを趣旨として、製薬企業が薬の出荷数量に応じて資金を出し合ったものである。 この基金に医薬品の研究・開発への支援や有効性、安全性の調…

薬を開発した社員への報酬額

特許とは「ある人の考案になる工業的発明の専用を、その人または承継者に与える行政行為」とされている。したがって特許権を得れば、その発明品は一定期間独占的に使用され、他人は製作したり販売することはできない。個人が発明した場合は、特許権は個人の…

医療廃棄物処理の実際

医療機関から出るゴミは、廃棄物処理法によって規制されてはいたが、この法律には一般廃棄物と産業廃棄物の区分しかなく、原則的には医療機関が自分で処分することになっていた。とはいうものの、大きな医療機関では量的に自己処理は困難であるから、実際に…

療養病床:慢性疾患の患者が多く、病室が広い

第二次医療法改正で、特定機能病院とともに創設されたものが「療養型病床群」で、第四次の改正によって「療養病床」と名が変わった。 特定機能病院が急性期の患者や高度医療を必要とする患者を受け入れるのに対し、療養病床には、病状が落ち着き長期入院が必…

先進医療を提供する「特定機能病院」

大学病院は多くのスタッフを抱え、高度の設備・医療機器を装備している。こうした重装備の病院にかぜや便秘といった比較的軽い症状の患者が殺到したら、高度な医療の訓練を受けたスタッフの技術は活かされず、せっかくそろえた設備も活かされない。 そこで大…

ホスピス・ケアとは何か

静岡県浜松市の聖隷三方原病院には、ホスピス病棟が設けられていて、その案内文には次のように記されている。 「ホスピスとは肉体的な苦痛を取り除くための治療をするだけでなく、精神的な苦痛・孤独・不安などを軽減し、患者や家族とともに、生命の意義を考…

MR認定試験が誕生した理由

医薬品の使用に当たっては、付随する情報、たとえばどんな病気にどのくらい使い、どんな副作用が起きる可能性があって、どんな人に使えないのかといった情報が必要である。 しかし、医師や薬剤師にこうした情報を伝えるべきMRのほぼ半数は、文科系の出身者…