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小野薬品のキネダック、大正製薬の抗生物質クラリス

ユーザーである医師側かジェネリック医薬品を継続的に使う場合の最低限の条件とは何だろうか。安全性の確保はもちろんだが、医薬品を商品としてみた場合、安定供給と品目数の確

保が最優先されるのだ。

 安定供給に関しては前述したように各社増産体制を強化して対応しているが、品目数の増加に関しては必ずしも充分とは言いかねる。ある医薬品にはジェネリックはあるが、この医薬

品にはない、というのでは医師も困ってしまう。ジェネリック側も特定の分野に得意不得意があるわけではなく、ある意味だぼはぜ的に特許が切れ
た先発薬に狙いを定めてジェネリックを投入していく傾向が強かった。

 しかも、食い散らかすように生産した分だけ売り切ったら、もう作らない。限度のある生産体制で他の特許切れを狙っているから、継続的に生産することができない。

 先発薬メーカーはその責任上、どんなことがあっても先発薬を切らすことはできない。その点での信用力には大きな差がある。

 循環器系ならなんでもそろっているとか、呼吸器系ならなんでもある、というような専門分野を持つジェネリック会社になっていくことも必要だろう。

 業界で品目数の多いのは大洋薬品工業で、扱っているのは四五八品目(○六年三月末)。同社はMRなど営業面の方向ではなく、メーカー志向を強めているという理由。

 米国の二〇一〇年問題ほどではないが、国内でも○三年から○七年にかけて、国内新薬メーカーの超大型医薬品の特許が続々切れ、ジェネリックの投入の機会が増加している。実際、

大手各社とも開発したジェネリック医薬品を大量投人すべく、手ぐすね引いている。

 第一三共メバロチンをけじめ、クラビット、武田のタケプロン、ベイスン、アステラスの(ルナール、小野薬品のキネダック、大正製薬抗生物質クラリス協和発酵の降圧剤コニールなどなど、売上げ数百億円規模の大型医薬品が次々と特許切れを迎えている。

 大手の沢井製薬では、この○五年から○七年までの三年間で約一〇〇品目を発売する。これによって取扱品目は四〇〇品目を超えることになる。その前の三年間で新発売したのが五〇

品目だから、二倍の発売ペースになる。

 同しように東和薬品もこの三年間で八五品目を新規に投入するし、日医工も八三品目の発売を計画している。いずれもその前の三年間の五割増しのペースだ。

 その中には大型医薬品のジェネリックも含まれており、こうした大型医薬品のジェネリックは黙っていても売れるだけに、期待は高い。