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抗潰瘍薬タケプロン(武田薬品) 一五%

先発薬メーカーに厳しい薬価引き下げの現状

 薬価引き下げについても先発薬に厳しいものとなっている。

 一般的に薬価基準改定は薬価と市場価格の加重平均を取って改定される。ほとんどの場合は引き下げとなるが、稀少な疾患などに使われる薬や、画期的な効能を持つ新薬などは引き上げになることもある。ただ、その数は圧倒的に少ない。

 全体の引き下げ幅は六・七パーセント。二年でこれだけの市場が圧縮されることになる。実際は企業の営業努力で売上げの数が伸び、医薬品市場の落ち込みは小さいものの、強制的に

市場が圧縮される厳しさは医薬品業界以外には見られない。

 この引き下げ幅は前回の○四年の四・二%、前々回の○二年の六・三%を上回るものだけに、既存薬に対する厚労省の厳しい姿勢がうかがえる。

 ちなみに大手各社の平均の引き下げ幅は、

 武田薬品 八%弱

 アステラス製薬 七%半ば

 富山化学工業 七・四%

 エーザイ 七%強
 中外製薬 七%強
 小野薬品 七%
 万有製薬 七%
 大塚製薬 六%強
 大日本住友製薬 六%強
 三菱ウェルファーマ 六%強
 田辺製薬 五%強
 塩野義製薬 五・五%

 といったところ。引き下げ輻は各社とも公表したがらないところがあって、推定数字だが、これだけを見ても、大手が平均の引き下げ幅を上回っている、つまり大手に対して厳しいこ

とがわかる。
 大型医薬品の下げ輻を見ると、

 抗潰瘍薬タケプロン武田薬品) 一五%
 高血圧症薬プロブレス(同)七・四%
 高脂血症メバロチン第一三共)九・七%
 抗感染症クラビット(同)八・一%
 高脂血症薬リビドール(アステラス)七・六%
 抗潰塲薬カスター(同)八一四%
 アルツハイマー認知症アリセプトエーザイ)五・八%
 抗潰瘍薬パリェット(同) 一五%
 インフルエンザ薬タミフル中外製薬) 一三%

 武田のタケプロンなど一気に一五%もの引き下げだ。タケプロンの国内売上げが約一五〇〇億円だから、単純に二二五億円もの売上げが吹っ飛ぶ計算になる。

 ジェネリックが数多く出回っているメバロチンはニケタに届かない引き下げだったが、実はこれ、04年の薬価改定で一一%もの大幅引き下げの憂き目を見ている。つまり、二年前に比べて二〇%以上もの引き下げとなったわけだ。現在約七〇〇億円規模の売上げだが、これが自動的に六三〇億円にまで圧縮されるわけだ。

 また、メバロチンは長期収載品として、本来の引き下げ幅に一丁四%の引き下げが加算されたものと見られる。もう稼ぐだけ稼いだだろう、という厚労省の薄笑いが見えてきそうだ。

 各社とも営業努力による販売増で売上げをカバーしているが、これだけ公一造作”に引き下げられるのでは、その営業努力にも限界が出てくる。