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佐藤製薬、興和が三〇〇億円台、ゼリア新薬工業が二二〇億円、久光製薬が一九〇億円台

 アステラス製薬は合併にあたって大衆薬子会社同士も合併させ、ゼファーマとして売上げ二二四億円規模の大衆薬準大手クラスとなっていた。

 アステラスはこれをも売却したのである。しかも相手は当面のライバルである第一三共。敵に塩を贈る行為となるわけだが、それも気にかけないということは、もはやアステラスは戻るところを知らず、ひたすらに医療用医薬品専業大手に向けて疾走し始めた証し。

 一方の第一三共は、子会社の第一三共ヘルスケア、とやはりこちらも統合によってお互いの大衆薬事業を統合させていたが、さらに拡大を図ってアステラスに接触していく。

 第一三共ヘルスケアの売上げは約三〇〇億円。両社が統合したことで、約五〇〇億円規模の大衆薬企業となった。これによって二番手グループに躍り出たわけで、統合効果は一気に加速してこよう。

 大衆薬市場はダントツトップの大正製薬が売上げ約一七〇〇億円。それに置かれて武田薬品ロート製薬、エスエス製薬、そして中外製薬の大衆薬部門を買収したライオンが五〇〇億どころで二番手グループを形成している。

 それに佐藤製薬興和が三〇〇億円台、ゼリア新薬工業が二二〇億円、久光製薬が一九〇億円台と続く。第一三共ヘルスケアゼファーマもこのあたりに位置していた。

 大衆薬の順位にさはどの意味はないが、大きな意味があるのは売上げの規模。大衆薬は画期的な薬効よりブランドカが重視される傾向が強い。ブランドカというのはすなわち体力。広告宣伝やキャンペーンなどで一般消費者にブランドを浸透させ続けていかねばならないわけで、多くの医薬品メー力ーが大衆薬を切り離すのは、その負担に耐えかねているため。医療用に集中特化するというのはある意味きれいごと。

 すなわち規模が大きければ大きいほど相乗的に売上げも伸びるし、利益率も高くなる。 ただ第一三共の狙いはそれだけではない。アステラスけじめ大手クラスの多くが大衆薬を切り離す のと逆行するように大衆薬分野の拡充に走るのは、二つの理由がある。

 まず、大衆薬市場が現在でこそ縮減しているが、将来には拡大の可能性があると見ていること。
 大衆薬市場がなぜ減少しているかというと、
 ①効き目がない
 ②割高感がある
 ③どこでも買えない

 などの理由だ。そのうち①は今後、医療用医薬品の成分を使ったスイッチOTCが主流になっていくと考えられる。また③については、従来の主力のドラッグストアだけでなく、コンビニなどでも買えるようになるし、薬剤師がいなくても買える方向になりつつある。

 問題は②の高価格。より効き目の強い医療用が健康保険制度の下、安価で購人できる現状にあって、大衆薬は割高感が強いのは致し方ないが、これを解消すれば大衆薬減少は止まり、逆に売上げは伸びること必至。