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田辺三菱製薬

 旧田辺製薬は、300年以上前の江戸時代、1678年(延宝6年)に田邊屋五兵衛が大坂土佐堀で「たなべや薬」を看板に創業したのがルーツです。大手製薬会社の中で最古の歴史を持つ名門です。 1916年(大正5年)には大阪に工場を新設し、各種薬品の国産化に乗り出しました。戦争で生産能力のほぼ半分を失うという打撃を受けたものの、国産初の抗結核薬ニッパスカルシウムを発売し、戦後の医療への貢献を果たしました。 1970年代に入り、整腸剤キノホルムの服用により罹患したとするスモン訴訟で多額の和解金等の支払いを余儀なくされました。

 田辺製薬の名前を一躍世界に知らしめたのは、1974年に発売された狭心症治療薬ヘルベッサーでしょう。現在でも世界110力国以上で販売され、長期にわたり狭心症・高血圧治療の重要な選択肢となっています。現在の業績を牽引しているのは、抗体医薬品レミケードです。バイオテクノロジーに基づき、炎症や免疫反応に関係する体内の物質TNF aのはたらきを阻害するように設計された医薬品で、リウマチ、クローン病などの自己免疫疾患に対して、これまでにない顕著な有効性を示します。 1993年に米国のセントコア(現ジョンソン・エンド・ジョンソン)から導入し、国内では2002年に発売されました。

 2007年に入り、三菱ウェルファーマとの合併に合意し、同年10月から田辺三菱製薬として新たなスタートを切りました。企業規模の拡大と創薬力の強化を背景に海外市場への進出を目指すとともに、今後求められるジェネリック医薬品三菱化学グループの技術力を活用した個別化医療などの新領域で従来型ではない新しいビジネスを築くことを目指しています。