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インタール+気管支拡張剤の定期吸入療法

 

 ぜんそく発作のときの吸入器の使い方ですが、いくら安全に使えたとしても発作が多くては困ります。発作のときの備えにと思って吸入器を購入したとしても、はやく安定させて、予防目的の吸入器にしたいものです。

 予防を目的とした液体の吸入としては、予防薬のところで説明したインタールが唯一のものですが、効果がとても優れ、また副作用の心配もほとんどないことから、吸入器を購入した人にはぜひ勧めたい治療法です。

 インタールだけでは不十分な場合、インタールに吸入性気管支拡張剤を混ぜたものを、一日何回と決めて定期的に吸入する方法があります。くすりを一日何回と決められてのむのと同じような感じです。

 吸人性気管支拡張剤を吸うのですから、確かに発作があっても効きますが、発作がなくても時間がきたら吸入するという考え方がこの治療法のポイントです。発作までいかなくても、自覚症状はないけれど吸入前には多少呼吸機能が落ちているような場合でも、吸入をするとまたベストの状態にもどるわけです。

 もちろん、吸入前後でまったく差がないようにまで改善されれば、吸人性気管支拡張剤は必要なく、吸入するのはインタールだけで十分になります。

 このように、いつでも呼吸機能をベストに保つ治療法は、本当の意味で発作をゼロにする治療、つまり積極的ゼロレペル作戦を展開するうえで、なくてはならないものです。

 昭和四九年、横浜市小児アレルギーセンターの勝呂宏先生がこのような治療法を最初に提案したころは、発作のときにも使うような気管支拡張剤の吸入を毎日つづけるというイメージからか、この治療法にたいする批判もずいぶんありました。しかし、最近では、積極的ゼロレペル作戦をとる病院がふえ、それと同時にインタール+吸入性気管支拡張剤の定期吸入療法も理解されるようになってきました。