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膀胱全摘除術、回腸導管造設術、代用膀胱形成術

 

 

▼「膀胱全摘除術」とはどんな手術?

 男性の場合は膀胱と尿道、前立腺、精嚢を、女性の場合は膀胱と尿道を、周囲の脂肪組織とともに摘出する手術です。根治をはかるために、転移の疑われる骨盤リンパ節の一部ないしすべてをとり除く手術もしばしばあわせて行われます。

 ガン細胞のとり残しを防ぐため、かつては性機能の神経を含む広範囲の切除が行われましたが、現在ではガンの広がり方によっては可能な限り神経を残す努力がなされています。

 膀胱を摘出した場合、何らかのかたちで尿を体外に排泄するため、尿路を変更する手術(尿路変更術)が同時に施されます。尿路変更術の主なものとして、回腸導管造設術と代用膀胱形成術があります。


▼「回腸導管造設術」とはどんな手術?

 回腸(小腸の後半部)を15cmほど切りとり、切りとっだ腸の一方の端に腎臓からくる尿管をぬいつけ、もう一方の端を脇腹にあけた出口につなぐ手術です。この回腸を管として使って尿を体外に導き、脇腹の開口部に採尿袋をはりつけて尿をため、いっぱいになったら捨てる仕組みです。

 衣服を着ければ目立ちませんし、袋をつけたまま入浴もできますが、1週間に1回程度、袋をはり直すなど、きめこまかな管理が必要です。


▼「代用膀胱形成術」とはどんな手術?

 腸の一部を切りとって、袋をつくります。腸を開いてから袋をつくることで、尿がたまっても代用膀胱内の圧が高くなりません。袋の出口を腹壁にぬいつけるのは回腸導管造設術と同じですが、出口に工夫をこらして弁作用(蓄尿作用)をもたせてあるのが特徴で、患者さんは腹壁の開口部から1日3~4回、時間を決めて自分でカテーテルを入れ、尿を出します。水泳などのスポーツもでき、「クオリティーオブーライフ」の高い方法といえます。

 さらに最近では、代用膀胱の出口を尿道とぬいつけ、外尿道括約筋を利用して手術前と同様に自然排尿できる手術さえ可能になっています。

 これは全摘手術の際、ガンの広がり方などによって尿道を残せた場合に限られますが、尿がたまると下腹が張る感じがして、おなかに力を入れると排尿でき、腹壁に出口を設ける必要もありません。