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赤・茶アザは色素レーザーで取る

 アザの部分が赤く隆起している赤アザは、微小な血管が渦をまいている場合が多く、血管の異常によって起こる血管腫です。赤アザや茶アザの治療には、色素レーザーが使われます。色素レーザーは、赤い色に反応して色がついている部分だけを破壊し、焼いてしまうレーザーで、正常組織を痛めることはありません。

 色素レーザーが照射される口径は直径五ミリで、パッと瞬間的にレーザーを照射すると、直径五ミリの円形状に色素が薄くなります。皮膚組織は百人百様ですから、どれだけの強さの光を、何秒照射すればもっとも効果的か、治療を始める前に腕に光を当ててテストをします。皮膚の状態を探るためには、腕の内側にレーザーをかけてテストしてみればいちばんよくわかります。

 まず、レーザーを何ジュールのものを当てたらいいかをテストします。六ジュールですでに赤くなったら、すこし弱くして五・五ジュールにするなど、患者さんに合った光度にコントロールします。これこそ医師の腕の発揮しどころで、患者さんの状態を観察しながら、もっともぴったりする光の強さを調節するには熟練を要します。

 皮膚がかなり白い患者さんだから、きっと皮膚も弱いだろうと弱いレーザー五ジュールでやってみたら効果がなく、なんと九ジュールでやっと効果がでたというケースもざらにあります。色素レーザーの反応は外見だけでは判定できず、実際の治療の現場で判断する以外に方法はありません。

 ふつうの場合、治療には麻酔を使用しません。痛みはさほどありませんから我慢できる程度でしょう。痛みを強く感じるようなら、とびきり軽い麻酔を注射します。

 色素レーザーがまだ開発されていなかったころは、アザも炭酸ガスレーザーで治療していました。炭酸ガスレーザーは井戸を掘るように皮膚の深い部分まで入り込んで色素を除去しますから、真皮の深いところにあるアザも取れるのですが、この場合にはある程度、皮膚組織までそぎ取られてしまうという欠点がありました。

 その点、色素レーザーは赤や茶色にだけ反応するため、土台はそのまま残って色だけが消えてしまいます。