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黒・青アザはQスイッチヤグレーザー

 

 黒アザは一般的にいって、メラニンが表皮にだけ増加しているものと、真皮内に増加しているものとがあります。正常な皮膚であれば、東洋人の赤ちゃんによくみられる蒙古斑をのぞいて、真皮にメラニンが存在することはありません。太田母斑、伊藤母斑、青色母斑などは真皮内にメラニンが増加するアザであり、扁平母斑などはメラニンが表皮にたくさん増加するアザです。

 黒アザ、青アザの治療、または人工的な着色の除去などに用いられるQスイッチヤグレーザーは最新式の機器です。この機器の特長は、超短光パルスとレーザー光の高エネルギー密度性にあります。超短光パルスは治療対象となるメラニンにたいして、現在の時点で考えられるもっとも深いところまで到達し、正常組織を破壊しないというメリットがありますから、太田母斑のような真皮に存在するメラニンを苦もなく破壊してくれます。

 現在なお、どこのクリニックでも使われているというものではありません。これまで黒アザや青アザといった、深いところにできた色素の濃いアザの治療は困難で、治るまでにかなり時間がかかりました。この新しい機器の導入によって、飛躍的に治療時間が短縮されるようになったのです。

 Qスイッチヤグレーザーを患部に当てると、針よりももっと細い光が皮膚に入っていきます。レーザーの光が色素に反応すると、ほんの小さな炎がポッとでてくるのです。色素に当たるたびにポッポッと光がでますから、まだ色素が残っているかどうかがすぐにわかります。    。

 すっかりアザが消えると、その炎がでなくなるのですが、連続的にレーザーを当てていると、その様子はまるで原野に浮かぶきつね火を連想させるほどで、治療しながら何か不思議な気分になります。

 治療が終了した患者さんのなかには、たまにまだ残っているから取ってほしいと再来する人もいます。外見的にはもうすっかり消えたように見えても、光線の具合によってかすかに見えるというのです。実際、治療台の明るいライトの下では見えなくても、中程度の薄暗い光線のなかでは、黒い色がうっすらと浮かんでいるのに気づかされます。治療する側もまた、このようにいろいろなことを学ばされています。

 黒いアザや青いアザの色素の治療の完璧を期すためには、レーザーを当ててみてポッという光が完全にでなくなるまで治療をつづけるほうがよいでしょう。

 黒アザや青アザに悩んでいた方にとっては、この機器の出現はなによりの福音です。もうアザで悩む必要はなくなったのですから。