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高齢者のイボはガンの可能性も:老人性角化腫、ボーエン病

 

 高齢者のイボのなかには「老人性角化腫」といって、ガンに移行する怖れのあるものがあります。この病気は、皮膚の老化により表皮細胞の配列がバラバラに乱れるために生じるもので、最近ではかなり増えています。色黒の人よりも色白の人がこの病気にかかる率が高く、とくに額や手の甲に現れます。

 この状態ではまだ表皮がガンの前駆的なものですから、ガンのような増殖力はなく早期治療で完治できます。以前にはこのようなイボの治療には、液体窒素などによる凍結治療が行なわれてきましたが、レーザーだと比較的簡単に治療できます。ただし、あまりたくさんあると全部一度に治療するのは無理ですから、ひどいものから順に治療していけばよいでしょう。

 老人性角化腫よりもっと恐ろしいイボに、「ボーエン病」があります。これはガンそのもので、表面が赤みを帯びてくずれたり、出血したりします。この病気になると、真皮やリンパ節にガン細胞が侵入したり、転移したりしますから、表皮内ガンと診断されます。ふつうのイボのように群がってでることはなく、一つとか二つ、単発でからだの表面や四肢、外陰部にでます。

 この病気は日光に当たってできることが多いので、変なイボができたと思ったら、まず直射日光を避け、すぐに専門医に診てもらうべきです。若い人のイボと違って、高齢になるとそのほかにも皮膚に湿疹やイボ状のものができやすくなりますから、悪性の病気にならないうちに治療するほうがよいでしょう。イボだと気にもとめていなかったものが、いつの間にかボーエン病になっていたという例が増えています。


●小豆大のイボでも炭酸ガスレーザーで二分でとれる

 知人のクリニックでイボの治療を受けるのは、ほとんど若い女性です。首から胸にかけての小さい灰色のポチポチ、つまりゴマ状の青年扁平イボがいちばん多く見られます。

 レーザーを使う前のイボ取りは、一般には凍結療法や電気焼灼法が用いられていました。凍結療法というのは、イボの部分を凍らせて取ってしまう方法、電気焼灼法は電気でイボを焼き取ってしまう方法です。

 レーザーでイボを取るときは、炭酸ガスレーザーを使いますが、イボの一つに上20秒、ニワットのレーザーを当てて治療します。このイボは広範囲にわたってできているのがふつうですから、イボの大きいものにだけ局所麻酔をし、小さいものについては冷却麻酔のあとレーザーを照射しています。

 小豆大の大きいイボでも、レーザーを当てるどきれいになくなります。この場合には、10ワットくらいの発振を連続的に当てます。イボがほとんど取れて、平らな皮膚に近づいたら、20分の1秒、五ワット程度に切り替えて仕上げをします。

 小豆大のイボーつの治療に要する時間は、だいたい二分程度、簡単にきれいに取れてしまいますから簡単で安全です。