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先進医療を提供する「特定機能病院」

 大学病院は多くのスタッフを抱え、高度の設備・医療機器を装備している。こうした重装備の病院にかぜや便秘といった比較的軽い症状の患者が殺到したら、高度な医療の訓練を受けたスタッフの技術は活かされず、せっかくそろえた設備も活かされない。

 そこで大学病院など重装備の病院を、高度の医療が必要な患者の受け入れ病院に指定しようというのが「特定機能病院」というわけである。

 一般の病院や診療所を訪れる患者の九〇%は、コモンーディジーズ(ごくふっうの病気)といわれているから、特定機能病院は残りのI〇%と急性期の患者を診ることになる。

 ただし、これだけでは高度医療を必要とする患者が、特定機能病院に集まるとは限らない。そこで導入されたのが紹介制である。この制度は、一般の病院や診療所にかかった患者のうち、高度の医療を受けたほうがよいと判断される人を特定機能病院に紹介するというもの。紹介率は当初三〇%が目標値と定められたが、平均紹介率は四〇%に達していない。

 特定機能病院の対象となったのは、大学病院本院と国立がんセンター国立循環器病センターなどで、人員や設備・構造の基準を満たした病院から認可され、二〇〇六年四月現在、八二施設。

 認可された特定機能病院は高度先進医療を提供しており、その内容は人工膵臓、人工歯根、ガンの温熱療法などで、一般の病医院では実施が困難なものが主となっている。

 これに加えて特定機能病院では高度な医療技術の開発・評価や、高度医療に関する研修なども行なっており、同時に創設された療養病床とともに、その機能を発揮している。

【薬歴】患者が過去に服用した薬の記録。患者の体質、アレルギーの有無、劇薬による副作用などが保険薬局、病院薬局などで記載され、服薬指導に役立てられる。