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医薬品供給チェーンの変化

 

 日本の医療用医薬品の供給チェーンは「零細多拠点・毛細多頻度チェーン」だ。流通体形整備の遅れ、日本的零細事業者で構成されていること、取引近代化の遅れが三大要要因だ。

 

 この中で、中流域の卸部分が再編で集約が進み、ローコスト化も進展、物流センター構築など物流体制の整備がはかられだした。この7年間での大変化である。第一にMSとDSが分かれ、配販分離が進艇した。ただしDSは営業傘下にあるケースが多く、商物分離とはなっていない。

 

 第ニは物流センター構築が卸機能として必須という認識が浸透した。卸によって進展度はまだら棋様だが、物流機能は集約途上にある。7年前にはメーカーの送品先は700ヵ所、卸の在庫拠点は1500ヵ所に及んでいたが、現在は双方とも半分ほどに集約された。しかし、配送では下流側の間題が大きい。

 

 下流側の医療機関や調剤薬局は、欧米にはない細分化が進展した。医薬分業、面分業の展開で調剤薬局が増加、この7年問で25%川の皿力行になった。医薬品卸にとっては零細送品先の増加である。間題はこれから先だ。処方せん受取率は上げ止まり、分業への政策誘導は終わった。零細な調剤薬局が減少する。方、チェーン薬局の統合・拡大は進む。集約要因と分散要因の綱引きだ。

 

 もう一つの問題はこれらの調剤薬局に有効な在庫管理手法が浸透するか否かだ。現状ははなはだお寒い。卸の支援やチェーン本部の指導で緊急多頻度配送の要求が減るか否かも、卸の配送コストに影響を与える。

 

 上流側はどうか。メーカーの物流センターは札幌・福岡が撤収され、関東、関西に集約された。またアウトソーシングも進展中で、ローコストにシフトする。メーカーの統合も始まったが、逆に、製造委託や後発品メーカーの台頭で生産拠点の細分化が始まる。メーカーにとって非コア業務である物流の共同化がいい潮時である。