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   食品の知恵・自動車のノウハウを結集、シンプルな物流現場で5億円節減

 

 西日本物流センターは枚方市にある伊藤忠子会社が建てた鉄筋コンクリート3階建ての新築倉庫で、2万平方メートルを田辺が使用、ほかに田辺の4分の1ほどのスペースを科研が使用している。

 

 センターの運営には二つの業者が参画する。スーパーレックスは全体管理業務と事務を担当し、アドバンストーロジスティクスーソリューションズ(略称ALSO)が庫内作業を担当する。この2社体制は伊藤忠にとっては初めてで、大手医薬品メーカーの初受託に慎重を期したという。

 

 スーパーレックスは小売物流を精力的にこなす(マキョーレックスと伊藤忠が出資、現在はゼリア新薬も参画する。食品を中心とした小売物流の医薬品物流への進出である。同社のモットーは「機械設備に金をかけない、今日来たパートが明日からベテランになる仕組み」という。現場には重厚な自動機器類はなく、シンプル、フラットな庫内である。受託業者としての普遍的なプロの哲学である。

 

 ALSOは豊山織機の子会社で自動車生産の請負業者である。生産請負の医薬品物流への進出だ。これは画期的な組み合せで、医薬品流通の担い手はにわかに多様化しつつある。田辺の挑戦は伊藤忠の挑戦でもある。順調な業務遂行状況で、新システムと新体制の組み合せは、まずは成功とみた。

 

 中谷所長は「アウトソーソングによる経費削減額は約5億円、従前費用の4分の1程度に相当」という。運賃見直し、人員削減、センター巣約などを入れると5年で10億円の節減を達成した。今後は製品グループごとの物流経費率の評価が肝要で、医薬品はO・5%を目標としたい。

 

 現在3年が経過したが、伊藤忠側からはコスト低減の改善提案が継続的に出されており、成果も上がっているという。委託側の姿勢が必要である。今後は共同化も大きなテーマになり、共同化力がパートナー選定の条件の一つになるだろう。現在、伊藤忠は輸液メーカーの輸送ネットワーク受託を苦労しながら軌道に乗せ、田辺をはじめとする医薬品メーカーに相乗りの悦案を始めつつある。